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観光行政 ■第2450号《2008年1月1日(火)発行》  

観光庁、08年10月めどに創設
 政府は08年度に観光庁を創設する。12月19日、冬柴鐵三国土交通相が増田寛也総務相との予算内示前の事前大臣折衡に臨み、合意した。同24日にも閣議決定される見通しだ。関係法案を通常国会に提出、08年10月の設置を目指す。観光立国の実現に向けて、政府を挙げた推進態勢が整うことになる。

 観光庁は、海上保安庁や気象庁と同様に国交省の外局として設置する。国交省は、現行の総合政策局観光部門の約80人体制を再編、110人規模への拡充を要求している。長官以下、次長を置き、「長官官房」に総務課、観光産業課、「国際観光部」に国際観光政策課、国際交流推進課、「観光地域振興部」に観光地域振興課、観光資源課を配置したい考えだ。

 観光庁の創設は、観光業界や経済界が要望してきたほか、観光立国推進基本法制定への国会審議で衆参両院の国土交通委員会が06年12月に「観光庁等の設置の実現に努力すること」を決議。07年6月に閣議決定された基本計画でも観光立国の「推進体制の強化」が明記されていた。


東京都大田区が「観光課長」を公募
 東京都大田区はこのほど、来年度観光課を新設するのに伴い、同課課長の公募を1月18日まで行う。観光の実務に5年以上携わった経験があることが条件。2010年の羽田空港国際化などを見据え、新たな観光振興策づくりの中心となる人材を求める。

 観光課の新設は07年4月に当選した松原忠義同区区長の公約。これまで同区は工業に注力してきたため観光の専門部署がなかった。新たに観光産業振興プランも策定予定だが、「職員に観光についてのノウハウがない」(同区)。課長を公募することで、より実効性のある振興プランの策定を図るほか、観光に関するノウハウを職員に移植する狙いがある。

 任期は08年4月1日から3年間。実績次第では最大2年まで任期延長もある。年収は1千万円程度。問い合わせは大田区職員課人事係(電話03-5744-1152)。


自公両党が08年度税制改正大綱、観光資源の取得促進へ特例措置創設
 自民、公明両党は13日、08年度税制改正大綱を決定した。観光関係では、新法案「観光旅客の来訪及び滞在の促進による観光圏の活性化に関する法律」(仮称)に基づき観光資源を取得する場合の特例措置の創設が盛り込まれた。中小企業関係では、中小企業事業承継税制の拡充や中小企業投資促進税制の延長などが認められた。

 観光圏の活性化に関する新法案は、滞在日数の拡大に向けて、複数の市町村などによる地域観光圏づくりを支援する狙いで、国土交通省が制定を目指している。特例措置は、市町村や観光関係者などで構成する地域の法定協議会に参加する公益法人が、文化財保護法に基づく登録有形文化財などの家屋、またはその敷地を取得する場合、不動産取得税の課税標準の2分の1を控除する。

 この新法が施行された場合、08年度まで延長が認められていた外客誘致法に基づく民間の地域観光振興組織(ATA)が、文化財に指定、登録された家屋、土地を取得する際の控除措置は廃止される。実質的に新法に基づく特例措置がその内容を引き継ぐ形になる。

 日本観光旅館連盟、国際観光旅館連盟、全国旅館生活衛生同業組合連合会の旅館3団体は、新法案に基づく特例措置について、宿泊施設の新築、増改築への適用を要望したが、認められなかった。

 旅館3団体が要望した税制改正8項目のうち、中小企業事業承継税制の拡充、中小企業投資促進税制延長の2項目は盛り込まれた。この他、政府登録ホテル・旅館の固定資産税および不動産取得税の地方税不均一課税の拡大と実施の促進などは認められなかった


国交省、舩山TIJ会長に交通文化賞

 日本ツーリズム産業団体連合会会長(TIJ)の舩山龍二氏が今年度の交通文化賞大臣表彰を受賞、このほど、冬柴鐵三国交相から表彰された=写真。

 観光産業の人材育成のため、産学連携事業の拡大に努めたことなどが評価された。受賞について舩山氏は「この表彰は単にTIJに対するものではなく、ツーリズム産業全体に対するもので、たまたま私が代表として受賞したにすぎない」とコメントしている。


優先政策事項に「観光」 日本経団連

 日本経済団体連合会はこのほど、政党の政策評価の基準となる08年の「優先政策事項」を発表した。政策の中で観光立国推進基本計画の実施やビザ発給手続きの簡素化なども取り上げた。

 10項目の政策を掲げ、観光については「道州制の推進と魅力ある経済圏の確立」の中で言及。

 同基本計画の実施に向けては「省庁間の連携強化など、政府の推進体制を強化する」よう求めた。海外プロモーションの体制では「実施体制を一本化し、効率化する」とした。このほか、(1)国際空港の早期拡充(2)出入国手続きの簡素化・迅速化──などについて明記。

 また、「中国、韓国との交流人口の拡大に向け両国政府の協力を推進する」とし、観光面における日中韓の歩み寄りに期待した

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