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地域観光 ■第2442号《2007年10月27日(土)発行》  

健康分野から産業創出、療養ツアーの開発も支援 新潟

 新潟県は、健康、福祉、医療関連のビジネスを組み合わせ、新産業を創出する「健康ビジネス連峰構想」を06年度から展開している。構想を推進しようと「健康関連ビジネスモデル推進事業」を実施、今年度は企業と病院が連携して健康増進や癒しをテーマに催行するモニターツアーなど6件を支援している。ヘルスツーリズムの振興にも役立ちそうだ。

 今年度の事業では、津南町で健康増進施設の管理などを受託しているスマイルパートナーズ(津南町)が、町、町立津南病院などと連携して滞在型療養ツアーのプログラムを開発、11月2〜4日に「津南町森林セラピー・モニターツアーモニターツアー」を催行する。

 同モニターツアーは、森林浴の効果を科学的に解明し、こころと身体の健康に生かそうという試みを発展させた「森林セラピー」をプログラムに組み込んでいる。超音波流水機を活用した水中運動や津南の森林セラピーロードを散策する。募集人数は20人。料金は大人1人3万円。

 このほかにも企業組合しおざわ異業種研究会(南魚沼市)が、NPO法人や接骨院などと連携して首都圏をターゲットに、団塊世代の自然回帰体験、ストレス解消を目的とした健康ツアーや企業保険組合向けのモニターツアーを実施している。

 採択した事業は、最大2年間支援し、1年目は対象事業費の2分の1を補助する。今年度の事業費には3600万円を充てている。

 昨年度からの継続事業としては、上村病院(十日町)がリゾートホテル、食品販売業、地元農家と連携して「予防医療と観光産業地域」の展開に取り組んでいる。測量コンサルタントの新潟巧測(村上市)は、旅館や菓子製造会社、大学医療機関などと連携して「北越後薬膳ツーリズム」に取り組んでいる。



井上靖の母校の小学生が上野でキャンペーンに挑戦
キャンペーンに挑戦した児童ら

 静岡県伊豆市の湯ヶ島小学校は作家・井上靖の母校。東京のJR上野駅で13日、同校の6年生25人が、井上靖生誕100年祭の一環として、井上靖を紹介する手作りのパンフレットや観光チラシなどを配るキャンペーンに挑戦した。

 児童によるキャンペーンは、2泊3日で東京都内を見学する修学旅行のプログラムの1つ。児童たちは、井上靖の作品や経歴などを調べて作ったパンフレット、100年祭を紹介するポスターや登り旗を持って元気いっぱいにPRした。

 キャンペーンに同行した伊豆市観光協会天城支部の加藤哲夫さんは「子どもたちが真心を込めて作ったパンフレットを多くの人が手に取ってくれた。効果的な観光PRになった」と話した。


金沢市と観光協会が「体験!金沢の旅」企画
 金沢市と金沢市観光協会は、着地型オプションプラン「体験!金沢の旅」を企画、11月から催行する。「地元の文化や人とのふれ合いの場を」(市観光協会の徳田正克事務局長)との思いから金沢の伝統工芸や芸能、隠れた自然資産に触れることができるよう工夫。体験、学習型の観光ニーズにこたえようと、今冬のイベントプランに初めて設定した。

 プランは「金沢の伝統芸能にふれる旅」「和菓子づくりと工芸を体験する旅」「雪見宴会と酒蔵を訪ねる旅」の3本。実施はそれぞれ11月と1、2月。いずれも2日間の行程。20人前後の定員で参加費は1万円程に設定している。

 「金沢の伝統芸能にふれる旅」では、加賀宝生の能楽と金沢芸妓のお座敷芸を組み込んだ。当日はお茶屋のお座敷体験のほかに邦楽師範の指導による和楽器演奏体験もできる。2日目は非公開の能面特別拝観や、金沢能楽美術館で能面装着の体験が楽しめる。定員は18人で料金は1万円。

 昨秋からは、一見さんお断りのお茶屋でお座敷遊びが体験できる「金沢芸妓のほんものの芸にふれる旅」を開始し、女性を中心に人気を集めた。
 

鹿肉を特産品に、と京都府美山町

 京都府南丹広域振興局は11月18日から12月2日まで美山鹿肉キャンペーンを実施する。美山町周辺では、野生のニホンジカによる農林被害が増加傾向にあり、個体調整のために毎年4千頭の駆除を行う。鹿肉を美山の特産品にすることで、処理費用の軽減や美山の観光振興につなげ、人とシカとの共生を目指す。

 鹿肉は、食材としては脂肪が少なくヘルシーで、ヨーロッパでは高級食材として使われている。京都府では、駆除したシカの処理費用が負担になっていたが、昨年、鹿肉の処理と冷凍を行う施設を建設したことで、鹿肉の供給が可能となった。

 キャンペーンに先駆けて、21日に京都市中京区の調理師専門学校「ラ・キャリエール」で、報道関係者などを招いて試食会=写真=が行われた。山田啓二・京都府知事も参加し、シェフインストラクターの笹井昭彦氏から鹿肉や料理について説明を受けた。

 キャンペーン期間中、美山町の宿泊施設やレストラン13店舗などでは期間限定の鹿肉料理を販売する。また、地元旅行会社が、鹿肉料理を食べる一泊ツアーや日帰りツアーも企画した。

 同振興局では、今後、毎年同じ時期にキャンペーンを実施する予定で、東名阪をターゲットにした旅行商品化も目指している。

 問い合わせは、同局農林商工部商工観光室(TEL0771・23・4438)。
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