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トラベル 第2434号《2007年8月25日(土)発行》  

ニューツーリズムの消費規模は9兆円 レジャー白書

 エコツーリズムやグリーンツーリズムなど、テーマ性や体験志向の強い新たな旅、いわゆる「ニューツーリズム」が関心を集めている。社会経済生産性本部が推計したところ、ニューツーリズムの消費規模は約9兆円で、潜在消費規模は約20兆円に達することが分かった。女性や60代で活発な参加が見られ、潜在的なニーズも高いことから、「顧客志向の対応を進めることにより、現在の観光・余暇の閉そく状況の突破口が開かれることが期待される」と同本部は指摘する。

 同本部発行の「レジャー白書2007」は、特別レポートでニューツーリズムを取り上げ、現況や市場の将来性などを分析した。

 「新たな旅」の旅行形態の特徴は、日帰り旅行では「スポーツ観戦」や「季節の花を訪ねる」など手軽な鑑賞系の旅のほか、「モノ作りの現場を訪ねる」(産業観光)などが高い比率となった。

 国内宿泊旅行では温泉入浴など「癒しの旅」で約8割。「アウトドア体験を楽しむ旅」「地域の食文化を楽しむ旅」などにも関心を寄せている。

 潜在需要を見ると、ブームとなっている「世界遺産を訪ねる旅」がもっともポイントが高い。またエコツーリズムと関係する「大自然の魅力を味わう旅」や、ヘルスツーリズムと関係する「癒しの旅」「病気回復、健康維持・増進の旅」なども潜在需要が大きい。

 レポートは新たな旅の消費規模(参加人口×年間平均費用)も推計。それによると、全体規模は国内旅行計で約8兆円、海外旅行の国内消費分を含めると約9兆円になった。「国交省推計による現在の旅行消費規模24.4兆円と比較しても、新たな旅は既に3分の1程度の規模になっている」という。

 また、今後、どの程度規模が伸びるかを推計したところ、国内旅行計で約18兆円、海外旅行の国内消費分を含めると約20兆円に達することが明らかになった。

 新たな旅の魅力をどう高め、いかに定着させていくかが課題だが、レポートは(1)人材(2)資源(3)旅行商品(4)情報──の4つの視点から提案をとりまとめた。

 このうち、(3)については「取り上げるテーマに対応するマーケットの深掘りや属性別のライフスタイルの把握が不可欠。顧客の志向に合わせたきめ細かなテーマ設定や、観光資源とのマッチングの仕組みを検討していくことが求められる」とした。

 また、新たな旅を支えるインフラ整備では、調査結果から「テーマに沿ったルートマップやガイド」の充実を求める消費者の声が強いことが分かった。



コーヒー片手に旅を計画、KNTが珈琲店とコラボ 
ゆったりとしたレイアウトのKNT店内


 KNTは17日、名古屋でユーシーシーフードサービスシステムズ(兵庫県神戸市、上島成介社長)が展開する珈琲店「上島珈琲店」とコラボレーションした店舗の営業を始めた。互いの店舗を自由に行き来できるようにするだけでなく、ゆったりと相談できるよう旅行窓口のコンサルティング機能を強化。顧客の拡大を図る。

 コラボレーションは上島珈琲店が名古屋に初出店するのに伴い実現。開業した上島珈琲店伏見店は約30坪、40席の規模。本格ネルドリップコーヒーを中心に、軽食も食べられる。コラボするKNT伏見営業所の店舗も茶色系の内装に統一し、落ち着いた雰囲気にした。熟年層やハネムーン層などの相談にゆっくりと対応できるよう、接客ブースもつくった。両店舗を行き来できることから「コーヒーを手に旅の相談をしてもらえれば」とKNT。

 コラボによって新しいアイデアも。「(ユーシーシーの)ハワイ直営農園の見学ツアーなどの案も出ている」(ユーシーシーフードサービスシステムズ上島珈琲店営業本部)。

 KNTがカフェとコラボレーションするのは、03年に開いた池袋営業所とポッカクリエイトのカフェ「カフェ・ド・クリエ」のコラボ店舗以来2軒目。



トラベル事業、営業利益率は45% 楽天 
三木谷会長兼社長


 楽天(三木谷浩史会長兼社長)は21日、07年度の中間決算(07年1〜6月)を発表した。EC事業、証券事業、プロスポーツ事業など6分野の事業の中で、楽天トラベルを中核とするトラベル事業が最も好調だった。

 特に営業利益率は45.2%で全事業中の首位。「ローコストオペレーションが実現している」(三木谷会長)という楽天トラベルが、本業の「楽天市場」と共に楽天全体の業績を牽引した。連結業績は減収減益だった。

 トラベル事業は、流通総額(取扱額)が前年同期比24.4%増の1027億円で、売上高が同25.2%増の60億100万円、営業利益は同35.5%増の27億1400万円となった。

 楽天トラベルの予約泊数(1〜6月)は前年同期比23.5%増の1165万7千泊だった。また国内契約施設数は、昨年6月時点から1581軒増えて2万1447軒になった。

 国内施設予約流通総額(取扱額)に占める携帯電話などモバイル端末からの予約比率は、前年同期比1.95ポイント増の10.7%となった。

 楽天全体の連結業績は、売上高が前年同期比6.1%減の989億3100万円で、営業利益が同30.2%減の134億6300万円、経常利益が同28.2%減の149億8900万円、中間(当期)純利益が同18.3%減の58億300万円。

 証券事業(楽天証券)とクレジットペイメント事業(楽天KC、楽天クレジット)が不調で全体の足を引っ張った。

 また、三木谷会長は中国1位の宿泊サイト「シートリップドットコム」の保有株式20.3%を8月15日に売却し、455億円の売却益を得た背景について触れ、「中国におけるインターネットビジネスで米国や日本などの外国の企業が主導権をとるのは難しいから」と述べた。



国内の下期集客目標は113万人に ANAセールス

 ANAセールスは16日、スカイホリデーの下期(10〜3月)商品を発売した。体験・学習型商品「感動案内人プラン」を拡充したほか、「感動の旅」をテーマに(1)夫婦の旅(2)ANAで飛んでクルーズも楽しめる「ANA&クルーズ」(3)各地の特徴ある宿でくつろぐ「一度は泊まりたい宿」──などのプランを設定した。前年比6%増の113万8千人の集客を目指す。

 「一度は泊まりたい宿」では、極上贅沢、美と癒し、美食官能のほか、風呂自慢▽名門老舗▽離れの宿──をテーマに、湯宿だいいち(養老牛温泉)、南きりしま天空の森(霧島温泉)、あらや滔々庵(山代温泉)、北門屋敷露天風呂客室(萩温泉郷)といった全92施設を設定。充実した施設やサービスを楽しんでもらう。

 感動案内人プランは全112コース設定。代金は例えば「世界遺産日光東照宮・将軍着座の間での特別祈祷2日」の場合、大人1人3万6500円から。

 方面別の集客目標は北海道が4%増の19万9千人。沖縄7%増18万4千人、九州6%増12万6千人、関東3%増30万人、関西前年並9万3千人、北陸同1万4千人。中四国同3万2千人。東北3%増2万7千人、東海6%増2万1千人。その他は7%増の14万2千人としている。


JR東海が「早寝早起き朝ごはん」ツアー

 JR東海とジェイアール東海ツアーズは文部科学省と早寝早起き朝ごはん全国協議会が推進する「早寝早起き朝ごはん」運動を応援する。

 9月15日から11月4日まで、管内の在来線にポスターを掲出するとともに、東海道新幹線を使った新しい旅行を提案し、「家族の生活リズム改善と触れ合いの機会を提供する」と同社。

 ツアー商品名は「日帰り1day京都 早寝早起き朝ごはんスペシャル」。東京駅を朝6時台に発車する「のぞみ」を利用することで早寝早起きを後押しする。東京・品川発着で2万8600円から(大人1人、子供1人のセット)。

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