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トラベル 第2430号《2007年7月28日(土)発行》  

夏休みの国内旅行、昨年よりも客足上向く 本社調べ 
今年の夏は国内旅行に出かける人も多そうだ(JR上野駅で)


 厚生労働省がまとめた企業の夏休み予定調査によると、今年の通算日数は平均8.2日、昨年より0.4日長くなる。また、電通リサーチの調査では、夏休みの過ごし方は「国内旅行」が2年連続トップに。身近な施設や行楽地に出かける人が増えているのが今年の傾向とか。大雨や地震などの影響が心配だが、旅行会社や各観光地の感触を探った。

旅行会社
 JTBによると、夏休み期間(7月15日〜8月31日)の宿泊旅行は好況感やボーナス増で旅行意欲も高まり、国内旅行人数は前年比100・9%の7480万人と予測。沖縄の人気は変わらず。

 家族旅行の主流は車で行ける近場の宿泊。「今年は海周辺、プール付きの施設に人気が集中している」という。宿泊施設では、館内施設の利用割引や部屋食以外の食事選択など家族向けサービスを盛り込んでおり、これらが好評だ。

 KNTの国内ブランド「メイト」の7〜9月の予約状況は、人員ベースで前年比106%、売り上げは110%となっている。自由に組み立てられる個人旅行商品、メイト「マルコポーロ」を見ると、人員ベースでは北海道(115%)、九州(121%)、沖縄(112%)方面が好調。エスコートでも九州(160%)、沖縄(150%)方面の伸びが高い。

 今年はボーナスの増額を見越して早めの申し込みが多く、出足はいい。「九州の好調さは宮崎に触発された部分もあるかもしれない。また、夏休みはエアを利用した遠距離商品が売れるが、JR利用の東北が好調なことは例年と異なるケース。酷暑と言われるため、涼を求めて需要が伸びている可能性もある」と同社では見ている。

 「7月は87%、8月が98%、9月が114%」というのは日本旅行。9月以外は前年を下回っているが、海外に比べるとまだ好調とか。中四国(107%)、首都圏(114%)の伸びが高い。売れ筋は「ファミパック沖縄・北海道」「JRのぞみで行く岡山」など。

 阪急交通社は早めの販売が奏功し、7月13日〜8月31日の予約状況は国内が人員ベースで145%、海外が110%に。「特に北海道、東北が好調だが、これからまだまだ伸びる。今年は夏休みファミリー商品を強化、コース数も増やした」と今後に期待する。

 「7〜9月は前年比104〜105%といったところだが、9月は3連休効果もあって出足はいい」とクラブツーリズム。東北祭りや石見銀山など「体験型もしくは話題性のあるものへのニーズが高まってきている」という。その他高額商品や個人型企画なども伸びている。

 JALセールスによると、7〜9月の予約状況は募集型企画旅行全体でやや前年割れ。昨年と比べると、北陸、四国を除き、7月はやや不調という。半面、9月は東北、関東、奄美、沖縄を中心に好調。

 ANAセールスの状況は7月98%、8月114%、9月129%。方面別では沖縄(118%)や九州(112%)、北海道(106%)などが好調。「ピークはお盆。旅行代金が安くなる8月最終週も予約が多い。旅行期間は例年並みだが、沖縄の離島滞在では長期化の傾向が出ている」。

 「沖縄は順調、北海道は今ひとつだが、これからに期待」というのは電鉄系旅行会社。インターネットを通して宿泊予約をする傾向が強まっており、「以前にも増して先行きが読みづらい」とか。全般的に販売状況は昨年より明るい感じだ。

温泉・観光地
 北海道の洞爺湖温泉観光協会は7月21日から8月20日まで温泉街で「洞爺湖温泉夏祭り」を開くが、これに合わせ宿泊客が増えてくると見る。

 岩手県の鶯宿温泉観光協会によると、3カ月前から予約が入り始め、お盆の時期は満室の状態だが、民宿などではまだ余裕がある。お盆以外では8月3、4、5日が混雑している。

 「予約状況は平年並みだが、お盆はすでに満室状態」というのは山形県のあつみ観光協会。その他の時期も堅調に推移。

 栃木県の鬼怒川・川治温泉観光協会は「例年並みだが、間際化により実際の状況はまだつかみ切れていない」。ピークはお盆の時期だが、8月19日ごろまでは混雑しているという。

 群馬県の草津温泉旅館協同組合は「8月13〜15日のお盆にかけて、宿泊予約が集中する」と見込んでいる。客足は例年並みだと予測するが、選挙もあり昨年と比べやや問い合わせが少ない。8月20日には大相撲夏巡業草津場所が開かれることもあって、期待は大きい。

 兵庫県の城崎温泉。旅館協同組合によると「年々予約の出足は遅くなり、間際まで動向は読みづらい。消費者は直前まで様々な旅行プランを検討する。お盆でも予約が入り出すのは8月から。夏休み期間は、週2回実施する花火大会に合わせた予約も多い」。

 香川県の琴平町観光商工課では6月の観光客入り込み数が前年比7.8%増の26万2千人に達するなど好調なことから、京阪神地区を中心に夏季シーズンの入り込みにも期待。「宣伝などによるメディアへの露出効果もあり金刀比羅宮には中高年だけでなく、若者客も増えている」という。

 熊本県の黒川温泉観光旅館協同組合では「昨年とほぼ同じで、お盆、週末を中心に空き室は少ない状況」という。21年前にスタートした入湯手形が8月中旬までには200万枚に達する見通しで、キャンペーンを展開中。ゴールデンウイーク以降も昨年並みの実績で推移しており、台風などの影響がなければ、大きな落ち込みはないと見る。

 東国原英夫知事の就任以来、話題をさらっている宮崎県。県庁見学者数は10日までに4万人を突破した。宮崎市内の旅館・ホテル20軒の2〜4月の宿泊数は前年比6.9%増と好調、5月も1.4%増だった。県観光・リゾート課は「話題だけでなく、宿泊をはじめ、観光や物産への波及効果は大きいはず。県庁見学ツアーへの問い合わせは依然多く、夏休み期間の入り込みにも期待している」。



北海道の銀嶺バスがオープンバス導入、国産では初めて
ポップな車体と幌が印象的


 北海道の銀嶺バス(渡辺克仁社長)は7月から、国産としては初めてのオープンバスの運行を始めた。グループ会社2社で、観光ルートバスや貸し切りバスとして使用する。オープンバスならではの開放的な空間と、急な悪天候にも対応できる「幌付き」という利点を生かし、個性的なバスツアーの造成と誘客促進を狙う。

 運行を始めたのはいすゞ自動車製の2台。幌の部分は開閉範囲を自由に調節できるため、乗客の要望に合わせて半分だけ開けて走ることもできる=写真。またガラスもはめられることから、冬季はガラスの天井を備えた「グラストップバス」として運行する予定だ。

 オープンバスの客席数は45席。DVDやビデオが見られるほかボトルクーラーなども備える。内装も黄色や赤色など、明るい色調で「今までに乗ったことがない雰囲気とお客さまにも好評」(同社)。パッケージも明るく楽しい雰囲気を演出しようと社員の子どもが書いた絵を採用したという。

 同社では93年からグラストップバスを4台導入、運行している。観光周遊バスやツアーバスとして運行したところ好評だったことから、より開放的で、北海道の空気を満喫してもらえるオープンバスを導入した。

 オープンバスは現在、同社グループ会社の北海道アクセスネットワークが実施する、観光付き空港ライナー「デイトリップ小樽&新千歳空港」を中心に、観光貸し切りなどに使用している。また同じくグループ会社の北都交通が実施する定期観光函館ロマンコースでも運行している。

 今後観光客の反応をみて、所有するグラストップバスをオープンバスに変更、増便することも検討していく。



日本旅行が初の女性向け店舗、大阪駅構内に

 日本旅行は14日、JR大阪駅構内に「TiSギャレ大阪支店」をオープンした。「女性の旅を応援する新しい旅のスポット」をコンセプトとし、同社初の女性をターゲットとした店舗とした。

 内装はグラフィックデザインを取り入れ、カウンターは同社初の「ハイチェア型」とするなど、カフェスタイルの店舗とした。スタッフは女性客が気軽に相談できるよう女性中心。他企業とのコラボレーションにより、女性向けのサンプル商品や小物を配布する。同社の女性向けサイト「ラセレセレ」とコラボした女性向け商品も設定。来店客の意見を取り入れた企画商品も開発する。

 場所はJR大阪駅桜橋口改札付近。JR大阪駅新北ビル関連工事の影響で17年12月から休業していたが、1年半ぶりにオープンした。



KNTがスポーツ専門サイト開設

 KNTはこのたび新たに、マラソンなどに本気で取り組むアマチュアアスリートやスポーツ愛好家のためのスポーツ専門サイト「Run theWorld(ラン・ザ・ワールド)」(http://www.runtheworld.jp)=写真=を立ち上げた。

 世界中のマラソン大会をはじめ、アマチュアが参加できるさまざまなスポーツ大会の情報を載せるほか、大会への参加ツアーの案内をする。参加者が意気込みを書き込めるコーナーも設けた。

 現在は「本気で走れば面白い」をコンセプトに、9月の「マウイマラソンツアー」、11月の「ニューヨークマラソンツアー」を設定、同サイト内のオリジナルページで案内している。

 KNTでは同サイトを通し、日本人に知られていない海外大会への潜在的な参加需要の掘り起こしを目指す。各大会への送客目標は、初年度500人、次年度1千人。


JALツアーズ、「DIVA,S FESUTA」の入場券付き商品を発売

 JALツアーズは9月4日に開かれるイベント「DIVA,S FESTA」の入場券を組み込んだ商品を、インターネット限定で発売した。JAL東京キャンペーンのスペシャルプラン。

 同イベントは女性キャストによる音楽とファッションの祭典。商品は目的や予算に合わせて16ホテルを用意したり、Suicaをプレゼントするなど特典を付けた。

 旅行代金は3万1300円からで、販売目標人数は200人。


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