16年度の旅館営業、平均定員稼働率は41.5%

  • 2017年4月19日

 コンサルタントのリョケンはこのほど、全国の旅館を対象に「平成28年度の営業状況と財務・損益状況調査」を行った。回答旅館の平均定員稼働率は41・5%で、2009年以降の低下傾向から上昇に転じた。宿泊客1人当たりの売上高平均も前年から増加した。

 定員稼働率は、50%以上が回答全体の25・0%、45~50%未満が12・5%、40~45%未満が3・1%、30~40%未満が43・8%、30%未満が15・6%。30~40%のボリュームが大きい。

 施設の規模別では、大規模旅館が40・5%、中規模旅館が40・8%、小規模旅館が47・5%。規模が小さくなるにつれ、稼働率は高まっている。

 宿泊客1人当たりの売上高平均は2万768円。前年実績の回答があった施設のみでは2万574円。前年実績(1万9891円)比では3・4%増加している。

 宿泊客1人当たりの基本宿泊料(1万5874円)でも、前年(1万5041円)から5・5%増加した。

 一方、年間の宿泊人員は4万4769人で、前年(4万5708人)比2・1%減少。日帰り人員(1万3279人)も前年(1万3505人)から1・7%減少した。

 このほか売上原価率は23・4%、人件費率は31・4%、償却前営業利益率(GOP比率)は11・4%。

 GOP比率は20%以上を確保している旅館が回答全体の5・4%にとどまる。このほか15~19%台が15・4%、10~14%台が40・4%、5~9%台が28・8%、5%未満が9・6%。10%を超す旅館が約6割となっている。

 主な経費の対売上高比率は、水道光熱費率が6・3%、送客手数料率が6・2%、修繕費率が2・6%、広告宣伝費率が2・1%。

 調査は平成28年1月から12月の間に決算期となった決算実績を対象に集計。調査旅館の平均客室数は81室、平均宿泊定員は338人。

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