JTB、ラグビーワールドカップ2019日本大会に向け、スポーツホスピタリティ専門会社に出資 


 JTBは29日、外資系スポーツホスピタリティ専門会社に出資し、ラグビーワールドカップ2019™日本大会の準備にあたると発表した。詳細は以下の通り。

 株式会社ジェイティービー(東京都品川区、代表取締役社長:髙橋広行、以下JTB)は、このたびSports Travel & Hospitality Group(英国、CEO:サイモン・ジェフォード、以下STHグループ)が日本国内に設立したスポーツホスピタリティ専門会社であるSTH JAPAN株式会社(東京都港区、代表取締役社長:デラハンティ・ブレンダン・パトリック、以下STH JAPAN)の株式49%を引受け、共同で国内におけるスポーツホスピタリティ事業に取組むこととなりました。

 当社は、STH JAPANを通じてSTHグループが保有するノウハウの提供を得て、国内においてスポーツホスピタリティを定着させ新たな市場を開拓していきます。具体的にはラグビーワールドカップ2019™日本大会において5万名の取扱いを目指します。

 スポーツホスピタリティとは観戦券に上質な食事やエンターテイメントを組み合わせた高級志向のプロダクトで、欧米においては特別な観戦スタイルとして不可欠な商品です。日本における新たなスポーツ観戦の形態であるこの事業は、訪日観戦客の増加と国内におけるスポーツGDPの拡大に大きく寄与するものです。JTBはラグビーワールドカップ2019™日本大会への取り組みとこの投資を通じて、日本及び全世界におけるラグビーの発展のために貢献していきます。

 JTBは、STHグループより、ラグビーワールドカップ2019™日本大会において国内唯一のオフィシャルトラベルエージェントとして指名を受けました。これにより国内における観戦チケット付ツアーは当社が独占的に企画・実施・販売を行うこととなります。アジアやアメリカなどの指定国・地域外も対象としてグループ全社を挙げて販売に取組みます。

 また、JTBは、海外のオフィシャルトラベルエージェントに対し大会期間中の宿泊ホテルを提供するホテルバンク事業についてもSTH JAPANより一社独占で業務委託を受けます。当社は宿泊ホテルに留まらず、国内観光・飲食の他、各地での交流や体験型コンテンツ紹介などをワンストップサービスで海外のオフィシャルトラベルエージェントに提供し、魅力あるツアー企画を支援します。平均滞在20日間と言われる訪日観戦者の全国周遊を促進することで地域の活性化に貢献していきます。

 JTBは、スポーツホスピタリティ事業を将来におけるスポーツビジネスの柱として育てていきます。想定マーケットはラグビーのみならず国内・アジアで開催される大型スポーツイベント全てと捉えています。今後も様々なスポーツイベントにおけるスポーツホスピタリティ商品を開発し、それを軸にしたプロモーションを展開、その価値を発信していく予定です。どうぞご注目ください。

【STH JAPAN株式会社 事業の概要】
・ラグビーワールカップ2019™日本大会におけるスポーツホスピタリティ事業の独占企画
・国内の大型スポーツイベントにおけるスポーツホスピタリティ事業の推進
・2020年以降におけるスポーツホスピタリティ事業の取り組み
・ラグビーワールドカップ2019™日本大会におけるホテルバンク事業(※JTBに業務委託)

 株式会社ジェイティービー代表取締役社長の髙橋広行は次のように述べています。「スポーツホスピタリティ事業をはじめとする三つの事業は、大会への貢献規模を最大化できるポテンシャルがあるだけでなく、ヨーロッパやオセアニアを中心とした訪日観戦客の国内周遊を推進することで地域活性化やスポーツツーリズムの発展にも大きく寄与すると共に、観光立国に向け、この上ないインパクトを持つものと考えております。」

 Sports Travel & Hospitality Group,CEOのサイモン・ジェフォードは次のように述べています。「我々はラグビーワールドカップ2019™日本大会が開催される各都市の皆様とご一緒することを心待ちにしていますし、私たちのサービススタイルの中に各都市の文化を包含することで、日本のマーケットと国際マーケットの両方が注目せずにはいられない商品を提供する自信があります。日本のホスピタリティを体験していただき、この素晴らしい国を体験するために世界中のファンを日本へ誘引する企画を準備していきます。私たちが日本を世界へ紹介するチームの一員となれることを大変光栄に思います。」

【Sports Travel & Hospitality Group(STH)について】
 STHは、Sodexo社とMike Burton社との合弁会社であり、世界のメガスポーツイベントにおいて上質な観戦体験を提供するビジネスを展開しています。STHはそのイベントが特別なものとなるよう、上質な観戦プログラムを創造すべく多くのイベント主催者とパートナーシップを締結しています。

[STHの主な事業内容と実績] ・ラグビーワールドカップ2007年、2011年、2015年大会における、全世界のオフィシャルホスピタリティ&トラベルプログラムの権利を保有。
・2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック競技大会におけるオフィシャルホスピタリティプログラムの開発、販売、オペレーションを行い、1.05億ポンドを売り上げて成功を収める。
・ラグビーワールドカップ2015™ロンドン大会において全世界のトラベル&ホスピタリティパッケージの独占販売権を保有。27万枚のホスピタリティ付きチケットを販売し1.7億ポンドを売り上げる。
・2017世界陸上ロンドン大会におけるホスピタリティパッケージの独占販売権を保有。
・イギリスオリンピック委員会オフィシャルチケット&トラベルパートナー
・国際クリケット評議会オフィシャルトラベルパートナー

【STH JAPAN株式会社 会社概要】
会社商号:STH JAPAN株式会社
設立年月日:2017年2月1日
資本金:750万円
本社:東京都港区元赤坂1丁目2案7号赤坂Kタワー4階
取締役:デラハンティ・ブレンダン・パトリック
サイモン・ジェフォード
クリス・ジョン
青木尚二
風間欣人
倉田知己
加川倫崇
代表取締役:デラハンティ・ブレンダン・パトリック
代表取締役:青木尚二
監査役:エレイン・クルック
木村岳志
株主:Sports Travel & Hospitality Group (51%)、株式会社ジェイティービー(49%)

<スポーツホスピタリティについて>
1.これまでの大会ホスピタリティやスポンサーホスピタリティとの違い

(1)スポーツホスピタリティとは、観戦券に上質な食事やエンターテイメントを組み合わせた高級志向のプロダクトである。
(2)国内ではこれまでもホスピタリティプログラムは実施されてきたが、対象は限定されており、下表1.2.3.のカテゴリーのみが対象だった。
(3)ラグビーワールドカップ2019日本大会において、JTBがSTH JAPANと共同で取組んでいくのは、主に5.のカテゴリーである。(4.は現在対象なし)
(4)この限定されていた特別な権利を「パッケージ=商品」として一般法人・個人に対象を拡大することが重要なポイントです。誰でも商品を購入することでこの特別なプログラムを体験することができます。

(*1)…WR=ワールドラグビー[ラグビーの世界機構] (*2)(*3)…現時点では未定

2.スポーツホスピタリティの構成(一般的なモデル)

※特別入場口や駐車場、ギフトなど様々な特典がパッケージによって付加されます。
※国際基準をクリアした上で、日本流のスタイルやおもてなしを加え、新たな商品価値を創造します。

 
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