5月の延べ宿泊者数、5.7%増の4236万人泊 観光庁統計


 観光庁がこのほど発表した宿泊旅行統計調査の結果、2017年5月の宿泊施設の延べ宿泊者数(2次速報値)は前年同月比5・7%増の4236万人泊だった。全体のうち日本人の延べ宿泊者数が3・9%増の3585万人泊で、前年実績に対し3カ月連続でプラスを記録した。外国人の延べ宿泊者数は17・3%増の650万人泊で5月として過去最高だった。全体の占める外国人の割合は15・3%だった。

 延べ宿泊者数全体で上位の都道府県は、東京都が4・7%増の500万人泊、北海道が4・4%増の269万人泊、大阪府が9・4%増の265万人泊、千葉県が5・7%増の188万人泊、京都府が8・2%増の173万人泊など。

 35都道府県が前年同月の実績を上回る中、地方運輸局の管轄別では中部、東北のマイナスが目立つ。中部は愛知県が7・2%増だったが、静岡、岐阜、三重、福井の4県はマイナスで、5県合計で2・8%減の455万人泊。東北は岩手県以外の5県がマイナスで、6県合計で1・3%減と324万人泊だった。九州は昨年の熊本地震からの反動増が見られた。

 外国人の延べ宿泊者数に限ると、前年同月の実績を上回ったのは34都道府県。三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が13・7%増、地方部(三大都市圏以外)が23・4%増だった。東北、九州の各県もすべて2桁の伸び率を示した。

 外国人延べ宿泊者数の上位の都道府県は、東京都が9・1%増の166万人泊、大阪府が20・1%増の96万人泊、京都府が40・0%増の51万人泊、北海道が19・5%増の50万人泊、沖縄県が32・4%増の40万人泊など。

 国・地域別では、中国が7・0%減の117万人泊となり、全体の19・7%を占めた。以下は台湾が14・8%増の103万人泊、韓国が100・5%増の88万人泊、香港が32・8%増の50万人泊、米国が17・3%増の47万人泊などだった。

5月の客室稼働率、3ポイント増の60.3%増

 宿泊施設の5月の客室稼働率(2次速報値)は、前年同月比3・0ポイント増の60・3%となった。

 施設タイプ別では、シティホテルが3・1ポイント増の78・4%、ビジネスホテルが2・7ポイント増の74・1%、リゾートホテルが2・8ポイント増の55・9%、旅館が2・5ポイント増の38・7%(従業者数10人以上の旅館に限ると、1・3ポイント増の55・6%)。

 都道府県別で客室稼働率が高かったのは、(1)大阪府79・7%(2)東京都78・4%(3)福岡県71・9%(4)京都府70・2%(5)愛知県68・7%―など。

 旅館の客室稼働率を都道府県別に見ると、(1)大阪府60・3%(2)東京都57・9%(3)石川県52・6%(4)島根県51・2%(5)香川県、大分県(同率)49・7%―など。従業者数10人以上の旅館に限ると、(1)東京都79・1%(2)愛媛県71・5%(3)滋賀県66・9%(4)香川県66・5%(5)神奈川県65・7%―などが上位だった。

 
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