訪日外客、1月は24%増の230万人に


 日本政府観光局(JNTO)が15日に発表した2017年1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年同月比24・0%増の229万6千人となった。1月として過去最高で、1カ月当たりでも16年7月に次ぐ過去2番目の記録だった。中華圏の国・地域を中心とする旧正月(春節)休暇が16年は2月だったが、17年は1月末から始まったことで大幅な伸びにつながった。

 主要な訪日市場20カ国・地域のうち、韓国と豪州が1カ月当たりで過去最高だったほか、ロシアを除く17カ国・地域が1月の記録を更新した。航空路線の拡充、クルーズ船の寄港増加、継続的なプロモーションが訪日需要を喚起した。

 中国は32・7%増の63万600人。旧正月休暇(1月27日~2月2日)、その前後期間を含めて好調。チャーター便などによる航空座席供給量の増加、クルーズ旅行の人気も訪日客数を押し上げた。香港も48・4%増の18万5500人と大幅に増加した。

 韓国は21・5%増の62万5400人。旧正月(ソルラル)休暇で需要が増加した。韓国の旅行サイトと連携してプロモーション活動を展開し、LCC(格安航空会社)の就航先を中心に地方都市や旅行商品をPRした。

 一方の台湾は9・3%増の35万800人で、1月として過去最高を記録したが、伸び率は4カ月連続の1桁台にとどまった。JNTOでは、復興(トランスアジア)航空の解散に伴うツアーのキャンセル、航空座席供給量の減少に伴う航空券の値上がりなどが伸び悩みの要因とみている。

 東南アジアでは、旧正月休暇による旅行需要の増加でマレーシアが73・9%増の3万4500人。インドネシアも63・8%増の2万2500人で大幅に伸びた。タイは、前国王の死去による旅行自粛の傾向があるが、6・7%増の6万5200人だった。

 米国は外国旅行のオフシーズンだが、16・2%増の8万8200人。カナダは、中華系カナダ人の訪日もあり、27・8%増の2万2600人。
 豪州は9・0%増の6万1100人。伸び率は1桁台だが1カ月当たりの最高値を記録。JNTOによると、日本国内の宿泊施設の料金高騰などに伴い、旅行費用が前年より高くなっているが、ウインタースポーツを目的にした旅行需要の増加などで堅調に推移した。

 欧州は、英国が18・1%増の2万800人、フランスが19・2%増の1万4400人とともに2桁の伸び率だが、ドイツは6・6%増の1万300人だった。

 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

Facebook
X(旧Twitter)
YouTube
Instagram

第37回「にっぽんの温泉100選」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 1位草津、2位下呂、3位道後

2023年度「5つ星の宿」発表!(2023年12月18日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第37回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2023 年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2024年1月22日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒