蔵王温泉で「国際樹氷サミット」、東北3市が宣言採択


 青森市(小野寺晃彦市長)、北秋田市(津谷永光市長)、山形市(佐藤孝弘市長)の3市は4日、「国際樹氷サミットin山形蔵王」(岡崎彌平治実行委員長)を山形市蔵王温泉のホテルルーセントタカミヤで開き、「樹氷」を軸とした広域連携で、冬の東北地方に国内外から観光客を誘致することを目的とした「世界に誇る『樹氷』観光地宣言」を採択した。同宣言は日本語と英語の2カ国語で表記した。

 樹氷は、空気中の0度以下に冷やされた水分が、強風に吹き付けられて、常緑樹であるアオモリトドマツの枝や葉に着氷し成長したもの。この条件は、世界の豪雪地帯でも希少とされ、特に日本の東北地方に多く分布している。中でも「青森市八甲田連峰」「北秋田市森吉山」「山形市蔵王」の3カ所の樹氷原が「日本三大樹氷」として有名。

 同宣言の全文(日本語版)は次の通り。

◇   ◇   ◇

 世界に誇る「樹氷」観光地宣言

 樹氷は、美しい冬山の景観として人々を魅了してきました。現在、樹氷は八甲田連峰、森吉山、蔵王山など東北地方の限られた山々で見られる特異な自然現象として世界的にも希少なものとなっています。私たちは、東北地方の厳しくも惠みある冬の季節と、世界的に希少で美しい樹氷のある景観を共有し、樹氷を冠する山々の魅力を活かした観光とまちづくりを共にすすめるため次のことを確認します。

 1.この美しい樹氷と、その森を未来へと伝えるため、常に環境に配慮した持続可能な観光開発とまちづくりを進めます。

 2.樹氷は日本と東北の冬を代表する山岳観光資源であり、希少で美しい樹氷と地域の魅力を国内及び海外へ積極的に広めます。

 3.お互いに連携協力し、樹氷の魅力にひかれ東北地方を訪れる人々が、楽しさや喜び、ふれあいを感じ、充実した時を過ごすことができる、感動の“世界に誇る「樹氷」観光地”を創ります。

平成29年2月4日

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