日本観光振興協会、17年度は異業種交流などに力


あいさつする山口会長

 日本観光振興協会(山口範雄会長、約690会員)は9日、東京・芝公園の東京プリンスホテルで通常総会を開き=写真、2017年度事業計画案などを審議、了承した。17年度の事業費全体の予算額は6億4400万円で、異業種交流セミナーなどを実施する。

 総会には約190会員が出席。冒頭あいさつした山口会長は「裾野の広い観光産業にあっては連携が大事で、連携してこそ(裾野の広さが)意味を持ってくる」と、企業・団体間の連携を呼びかけた。

 また、来賓の田村明比古観光庁長官は9日成立した住宅宿泊事業法(民泊法)について「匿名性を廃止し、家主に届け出を義務付け、管理・仲介業者には登録制を設けるなどの措置を講じた」と述べ、民泊サービスの適正運用を確保したことを強調した。

 6億4400万円のうち、双方向交流の促進と受け入れ態勢の整備に1億6500万円、地域の担い手となる観光人材の育成に1億5600万円、地域の観光魅力の創出と観光需要の創造に1億4800万円を充てる。

 異業種交流セミナーのほか、DMO推進に係る人材研修プログラムの実施、産業観光、ガストロノミーツーリズムなどニューツーリズムの促進などを重点事業に掲げた。

 理事・評議役員の選任を行い、新任役員には、常務理事に審議役の天野啓史(前日本航空旅客販売統括本部企画部長)、理事に坂井究(JR東日本執行役員総合企画本部経営企画部長)、佐々木茂喜(広島県観光連盟会長)、平良朝敬(沖縄観光コンベンションビューロー会長)、評議役員に川澄俊文(東京都副知事)、清水嗣能(全日本シティホテル連盟会長代行)、志村格(日本旅行業協会理事長)、志村康洋(日本ホテル協会会長)、武居丈二(全国町村会事務総長)、多田計介(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長)、山本亜土(名古屋鉄道会長)の各氏を選出。

 この日はまた、17年度の観光振興事業功労者表彰も行われた。受賞者は次の通り(敬称略)。

 篠田政一(故人)すすきの観光協会会長▽山口隆子(73)やまがた女将会顧問▽西山孝(77)元寺泊観光協会会長▽手塚秀男(80)塩原温泉観光協会顧問▽渡辺幸一(66)南知多町観光協会相談役▽堀口賢一(故人)元谷汲観光協会会長▽井上良夫(67)びわこビジターズビューロー常務理事▽木畑忠幸(85)福知山観光協会三和支部長▽椋田昌夫(70)広島県バス協会会長▽藤本正孝(63)高知県観光コンベンション協会副会長▽明石博義(81)元福岡県観光連盟会長▽樺木野辰巳(77)元宮崎個人タクシー「フェニックス会」代表

 
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