文化庁、日本遺産新たに17件認定、忍者ストーリーなど


 文化庁はこのほど、日本遺産審査委員会の審査を経て、2017年度の「日本遺産」として新たに17件を認定したと発表した。23道府県59市町村にまたがる。外国人も関心を示す忍者にスポットをあてたストーリーなどが選ばれた。

 日本遺産は、有形無形の文化財をテーマごとにまとめて地域の魅力を発信、観光振興につなげる狙いがある。今回の17件と合わせ計54件となった。同庁は20年度までに100件程度まで増やす方針。

 伊賀・甲賀は忍者発祥の地と知られるが、忍びの里に残る数々の足跡を訪ねればリアルな忍者の姿に触れることができるとして、滋賀県甲賀市と三重県伊賀市の「忍びの里 伊賀・甲賀―リアル忍者を求めて―」が選ばれた。

 また、今回は人の移動や交易で使われてきた“道”をテーマにした認定が目立った。
 例えば、大阪、奈良の10市町による「1400年に渡る悠久の歴史を伝える『最古の国道』~竹内街道・横大路(大道)~」は、大道(竹内街道・横大路)が奈良時代、大陸からの使節団が通り、先進技術や仏教文化の道となったことや、近世は伊勢参りの宿場町としてにぎわったことなどを挙げ、「日本最古の国道」として紹介している。

 日本遺産審査委員会のメンバーは次の通り(敬称略)。

 稲葉信子(筑波大大学院教授=委員長)、小山薫堂(放送作家)、里中満智子(漫画家)、下村彰男(東大大学院教授)、田村明比古(観光庁長官)、丁野朗(東洋大客員教授)、デービッド・アトキンソン(小西美術工芸社社長)、広瀬和雄(国立歴史民俗博物館名誉教授)

 
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