国際機関ＩＣＣＡ（本部＝オランダ・アムステルダム）がまとめた国際会議統計（暫定値）によると、２０１６年の国際会議の開催件数は、日本が前年比５５件増の４１０件だった。日本の開催件数は、中国と同数だったため、世界で７位、アジア・オセアニア・中近東地域で１位の順位を中国と分け合った。都市別では日本の最多が東京の９５件で世界２１位だった。
ＩＣＣＡが集計する国際会議は、民間企業以外の機関、団体が主催する会議で、総参加者数５０人以上、定期的な開催、３カ国以上での会議持ち回りなどの要件を満たすもの。
１６年に世界で開催された国際会議は、同１５１件増の１万２２２７件。国別では（１）米国９３４件（２）ドイツ６８９件（３）英国５８２件（４）フランス５４５件（５）スペイン５３３件（６）イタリア４６８件（７）日本、中国４１０件（同数）（９）オランダ３６８件（１０）ポルトガル、カナダ２８７件（同数）―の順となっている。
政府の観光立国推進基本計画（今年３月改定）では、国際会議の開催について目標を設定している。２０２０年までにアジア主要国（日本、中国、韓国、豪州、シンガポール）における最大のシェア（３０％以上）の獲得を目指している。１６年のシェアは日本と中国が同率の２８％だった。
日本の都市別の開催件数と世界での順位では、東京に続いて京都が５８件で４４位、大阪が２５件で１００位、福岡が２３件で１１１位、神戸と横浜が同数の２１件で１２０位などとなった。
