和食検定の海外普及へ、伊ミラノの会社と提携


和食検定教室の様子

 和食検定を主催する日本ホテル教育センターは、イタリア・ミラノ市インテルタムコーポレーション(INTERTAM CORPORATION Sas、玉田文明社長)と業務提携し、現地での同検定試験の普及活動を始めた。同検定初の海外進出事例となる。

 ミラノ市内の和食店はオーナーの多くが外国人で、日本人の経営する店は少ない。勤務する従業員のほとんどはアジア人と言われている。「和食」が、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたのを機に、世界中で和食への興味・関心がますます高まっているが、正しい和食の知識は十分に浸透しているとは言えない。同センターでは、この現状を改善し、世界の和食レストラン経営者、従業員らに正しい和食の知識を広げることで、本物の和食を提供してもらおうと、同検定の海外普及活動を開始。足がかりの地としてミラノを選んだ。

 インテルタムコーポレーションでは、現地の日本文化協会の協力のもと、昨年末に和食検定説明会などを開催。今年3月からはイタリア人を対象とした3カ月間の和食検定教室を始めた。現在ミラノ市に約2千人、イタリア全土に約1万4千人が在住する日本人や、和食知識に造詣の深い現地イタリア人も対象に、年2回の和食検定試験の実施を検討中という。

 和食検定は、第1回を11年10月に開始。日本の食文化を正しく理解し伝えるための基本知識の普及と、継承し発信していくための専門知識と実務知識の習得を目指して、観光庁、文部科学省などの後援のもと実施している。

 受験者数の累計は4071人。認定者数は1851人で、認定率は45・5%となっている。今年10月26日には、第5回初級レベル、第13回基本レベル、第8回実務レベルの同検定試験が行われる。

 
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