リョケンが東伊豆・浜の湯で「旅館大学セミナー」


 旅館・ホテルに特化し、設備投資や改修工事、社員研修、販売促進などのコンサルティングを行うリョケン(静岡県熱海市、佐野洋一社長)は10、11の両日、「旅館大学セミナー」を静岡県東伊豆町の東伊豆町役場で開講した=写真。全国から旅館経営者、幹部ら約150人が参加した。

 セミナーは、今回が159回目。セミナーと併せて同町内の旅館「食べるお宿 浜の湯」の見学会も催した。

 セミナーの冒頭、リョケンの佐野社長が「浜の湯」のリニューアルを参考に、「団体旅行から個人客の獲得に経営方針を転換する時代となった」と述べ、商品力を保ち底上げするための施設の見直しや改修などを戦略的に行い、ハードとソフトの品質を高める必要性を訴えた。

 10日は、「成長を続ける『浜の湯』の経営戦略」をテーマに、「食べるお宿 浜の湯」を運営するホテルはまのゆの鈴木良成社長が講師を務めた。

 講演では、鈴木社長が、設備投資を重ねながら団体客中心の一般大衆旅館から個人客中心の高品質旅館へ転換した成功例を紹介。

 鈴木社長は「設備投資前の最大の欠点を1回の設備投資で売り物にすることが重要。改修時は新鮮に感じられる施設も次第に飽きられる。リピーターに浮気をさせずにつなぎ止めるため、施設面の不満を最大の売りに変える必要がある」と計画を立てて設備投資を行う大切さを説いた。

 また、宿泊単価を上げるための宿泊プランの造成、高品質化路線に挑むにあたっての接客などパーソナルサービス、リピーター獲得へのアプローチ、人材難時代の新卒採用を中心とした採用活動などを紹介した。

 11日は、「若手社員が主役『私はこんなに旅館が楽しい』」と題した講演が行われた。彦根キャッスルリゾート&スパ(滋賀県彦根市)は「滋賀県一愛されるホテルへ~目指す姿と自信の役割」、越後湯澤HATAGO井仙(新潟県湯沢町)は「私が仕事を楽しめる理由」、食べるお宿浜の湯は「接客のよろこびを体感する若手接客係の思い」をテーマに、それぞれの経営者やスタッフが講演した。

 
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