シニア層の国内旅行動向調査 ゆこゆこ調べ


 ゆこゆこは28日、「2016年 シニア層の国内旅行動向調査」の結果を発表した。詳細は以下の通り。

 シニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:萩原浩二)は、50~70代男女1,278人を対象に、国内旅行動向調査を実施いたしました。ゆこゆこでは、2010年から同内容の調査を実施し、シニア層の国内旅行動向の経年変化を追ってまいりました。2016年の調査では、以下のような結果がみられました。


「2016年 シニア層の国内旅行動向調査」結果ダイジェスト

■一泊あたりの宿泊費、上昇傾向が一服。訪日外国人の旅行スタイルの変化が影響していると考えられる
 一泊当たりの宿泊費(平均)は、12,258円(対前年254円減)と、ここ数年の上昇傾向が一服。訪日外国人の旅行スタイルが団体旅行から個人旅行にシフトし、選ばれる宿泊施設も多様化したため、宿泊料金の高騰が落ち着いた影響と考えられる
■旅行の目的、「お風呂や温泉」65.2%。「神社・仏閣・城の観光」は36.3%で、4年連続増加
 最も多かったのは、「温泉やお風呂」の65.2%(対前年0.9ポイント増)。4年連続で増加しているのは、「神社・仏閣・城の観光」36.3%で、御朱印集めや城のスタンプラリー等の新たな楽しみ方の広がりや、大河ドラマ人気の影響もあいまって、「神社・仏閣・城」の注目が高まっていることが背景にあると考えられる
■宿泊施設を探す際の情報源・予約方法ともにネットへのシフト進む
 宿泊施設を探す際の情報源は「宿泊予約サイト」44.9%(対前年2.1ポイント増)、宿泊施設の予約方法は「宿泊施設のホームページで予約する」42.2%(対前年3.2ポイント増)。ともに3年連続の増加と、シニアでもネットシフトが進んでいる。特に、女性50代のネット利用が顕著
■スマートフォン利用率43.7%、タブレットは24.5%。旅行中の利用もされていると考えられる
 スマートフォンの利用率は43.7%(対前年6.4ポイント増)で3年連続の増加となり、シニアへのスマートフォン普及が顕著。スマートフォン・タブレット端末で行うこととして、「天気予報を見る」「電車や道路など交通情報を見る」「地図・ナビゲーションを使う」といったシーンでの利用が高く、旅行中も利用されていると考えられる


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<調査概要>
調査期間:2016年12月8日~2016年12月14日
調査対象:沖縄県を除く46都道府県の50~70代男女
対象条件:過去1年以内に宿泊旅行(※)をした人    ※出張・帰省を除く
調査方法:FAX調査(J-FAX:日本能率協会総合研究所)
調査会社:株式会社アンド・ディ
有効回答件数:1,278件

<回答者のプロフィール>

▼図表の見方
<直近3回での旅行状況>の集計について
・【2.直近3回での旅行状況】に掲載した<直近3回での旅行状況>の図表は、
「1番最近の旅行」から「3番目に最近の旅行」について、回答者数1人あたり最大3回まで繰り返し尋ねた結果を表したものである。
・回答者によって直近の旅行回数が異なるため、回答する回数も異なる。
ここでは得られた回答をすべて足し合わせた数<延べ回答数>(回答者の人数ではなく、総回答個数)を分母にして集計している。

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調査結果

1.この一年間(※)の国内旅行について(※2015年12月~2016年11月)

1)国内旅行回数
 全体では、2.72回(対前年0.04回減)でした。

 

2)総宿泊数
 全体では、4.30泊(対前年0.10泊減)でした。

 

2.直近3回での旅行状況

1)同行者
 最も多かったのは、「夫婦2人での旅行」の34.8%でした。次いで、「友人・知人と3人以上での旅行」12.4%、
「1人旅」9.5%でした。

 

2)交通手段
 最も多かったのは、「自家用車」の41.1%でした。前年からの伸びがみられたのは「飛行機」16.2%(対前年1.1ポイント増)でした。

 

3)宿泊施設
 最も多かったのは、「リゾートホテル」の25.1%(対前年3.8ポイント増)、次いで「旅館」22.4%(対前年2.9ポイント減)でした。「ビジネスホテル」は16.2%で、2年連続の増加となりました。

 

4)一泊あたりの宿泊費
 全体では、12,258円(対前年254円減)で、ここ数年の上昇傾向が一服しました。これは、訪日外国人の旅行スタイルが団体旅行から個人旅行にシフトし、選ばれる宿泊施設も多様化したため、宿泊料金の高騰が落ち着いたことが影響していると考えられます。

 

3.旅行のきっかけと目的

1)旅行のきっかけ
 最も多かったのは、「家族や友達から誘われた」の52.0%(対前年0.2ポイント減)、次いで「今のうちに旅行に行ったり、思い出を作りたい」の47.3%(対前年2.7ポイント増)でした。「特に理由が無くても定期的に行く」は、25.6%(対前年5.0ポイント増)でした。理由のない旅行の増加は、宿泊費の高騰が落ち着いたことにより、気兼ねない旅行がしやすくなったためと考えられます。

 

2)旅行の目的
 最も多かったのは、「温泉やお風呂」の65.2%(対前年0.9ポイント増)でした。「神社・仏閣・城の観光」36.3%は4年連続の増加で、御朱印集めや城のスタンプラリー等の新たな楽しみ方の広がりや、大河ドラマ人気の影響もあいまって、ここ数年注目されていることが背景にあると考えられそうです。

 また、「ゆっくりする、上げ膳・据え膳」では、60代・70代で男女差が多い結果となりました。日常生活でリタイア後の夫の世話が増えた妻の、「旅行ではゆっくり過ごしたい」という思いが表れているといえそうです。

 

4.宿泊施設の手配方法

1)宿泊施設を探す際の情報源
 最も多かったのは、「宿泊予約サイト」の44.9%(対前年2.1ポイント増)、次いで「宿泊施設のホームページ」29.7%(対前年1.0ポイント増)、「旅行会社のパンフレット」27.7%(対前年2.9ポイント減)でした。調査開始以降、初めて「宿泊施設のホームページ」が「旅行会社のパンフレット」をわずかながら上回り、シニア層でもネットシフトが進んでいることがうかがえます。また、「宿泊予約サイト」を情報源とする女性50代が66.0%と、他の性年代に比べて高く、ネット利用が顕著でした。

 

2)宿泊施設の予約方法
 最も多かったのは、「宿泊予約サイトで予約する」の42.2%(対前年3.2ポイント増)、次いで「宿泊施設に直接電話連絡して予約する」38.0%(対前年0.1ポイント増)、「宿泊施設のホームページで予約する」34.2%(対前年1.5ポイント増)でした。また、【宿泊施設を探す際の情報源】と同様、宿泊予約サイトで予約する女性50代が60.5%と、他の性年代に比べて高く、ネット利用が顕著でした。

 

5.通信機器の利用状況

1)利用している通信機器
 「スマートフォン」利用率は43.7%(対前年6.4ポイント増)で、2013年から3年連続の増加となり、シニアのスマートフォン利用率の高まりが顕著です。また「iPadなどタブレット端末」は24.5%(対前年5.4ポイント増)で、こちらも3年連続の増加でした。一方、「スマートフォン以外の携帯電話・PHS」は46.3%(対前年5.1%減)で、調査開始以来、初めて過半数を割りました。

 

2)通信機器の利用シーン
 「スマートフォン・タブレット端末」で多かったのは、「インターネットで検索する」65.3%、「写真撮影・写真管理」58.5%、次いで「LINEをする」57.5%でした。その他、「天気予報を見る」「電車や道路など交通情報を見る」「地図・ナビゲーションを使う」といったシーンでも高く、旅行中も利用されているものと考えられます。

 

 
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