愛隣館のフロント
旅館・ホテル専用システム
岩手県花巻南温泉峡、新鉛温泉の「結びの宿 愛隣館」は、新日本コンピュータサービスのシステムを中心にＩＣＴの先端技術を積極的に活用。旅館の生産性向上に成果を上げている。
旅館では珍しい自動精算機をいち早く導入。新日本のフロント会計システムと連動させ、宿泊料金や飲食代、マッサージ代などの精算を顧客に機械で行ってもらっている。
精算業務はフロント係も対応するが、「お客さまの９５％が自動精算機で済ませている」と同館の清水隆太郎社長。会計の人為的ミスがなくなったほか、フロント会計責任者の会計業務が１日２時間半短くなり、その分を顧客の見送りやさまざまなサービスに生かせるようになったという。
食事場所で接客係が飲料などの注文を受ける際は、紙の伝票による手書きからスマートフォンによるデータ入力に切り替えた。フロント係が伝票を見てパソコンに販売データを入力する手間がなくなり、夜遅くまでかかっていた同作業から解放された。
フロントのチェックイン作業もタブレット端末を活用。夕食時間の確認や貸し切り風呂、エステなどの予約をタブレットの画面上で行っている。
厨房にはホワイトボードの代わりにモニターを導入。その日の料理の数やメニュー変更の情報をフロントからリアルタイムで厨房内のモニターに伝えている。
「他社システムとの連携を含めて、われわれの要望をきちんとヒアリングして、カスタマイズしてくれた。これが新日本さんの強みだと思う」と清水社長。「断固たる決意」で臨んだという館内業務の効率化、生産性向上に新日本コンピュータサービスのシステムが大きく貢献している。
