【訪日客4000万人時代の和食 食と観光1】昭和33年発足 思い出の東京五輪 尾川欣二


 今回、私共レストラン協会の役員メンバーが、今、国をあげて取り組んでいる訪日外国人(インバウンド)と、われわれ「食」を本業としている料理、飲食、レストランの現状と今後の課題などについて書いていこうと思う。1年間の連載で、各地のメンバーが観光立国とわが業界、わが店について書かせていただく予定だ。第1回は会長の私がレストラン協会の発足の経緯について書いてみたい。

 昭和33年11月に、当時の運輸省のご指導ご支援により「国際観光日本レストラン協会」が発足した。昭和33年と言えばまだ戦後13年だ。いよいよこれからが新しい日本へのスタートの頃だったように思う。

 現在の天皇陛下が美智子皇后とご婚約なさった年、東京タワーの完成、1万円札の発行など、新しい日本の基盤づくりが行われた頃である。そして6年後、昭和39年10月10日から開催された第18回「東京オリンピック」。

 当時の政府も将来の国際化を予測され、諸外国の方々がビジネスや観光にと多数来日される日が来るだろうとの思いの設立であったと思う。

 発足間もないわれわれレストラン協会の会員店のうち、地方の老舗の料理屋から料理人を派遣してもらい、プレスの人々に食事を提供させていただいた記録が残っている。実に53年前のことである。

(国際観光日本レストラン協会会長・尾川欣司)

 
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