最高の映像品質と安心・安全を提供
ＮＥＣディスプレイソリューションズは、プロジェクターやパブリックディスプレイなどの映像表示装置を活用したソリューションを提案している。旅館・ホテルなど観光市場に対して、どんな商品展開を図るのか。顧問の鈴木文一朗氏と国内販売本部本部長代理の望月一栄氏に聞いた。
――旅館・ホテル向けに提案している商品は。
鈴木 旅館・ホテルで企業や会議や研修が行われることも多いだろう。当社では、会議、研修を効率化できる商品群を充実させてきている。一つは６５インチの新型パブリックディスプレイ「Ｂｒａｉｎ Ｂｏａｒｄ（ブレインボード）」で、これは画像や文字を表示するだけでなく、画面に文字や絵を直接書き込めるインタラクティブホワイトボードとして活用できる。書き味がすごく良く、すらすらと書けるので大人気だ。
「ＭｕｌｔｉＰｒｅｓｅｎｔｅｒ Ｓｔｉｃｋ（マルチプレゼンタースティック）」は、プロジェクターやモニターに差すと無線ＬＡＮで会議参加者の複数のパソコンにつながるワイヤレスプレゼンテーション機器。つながる製品は世の中にいくらでもあるが、４桁の数字を入力するだけで簡単につながり、かつ低価格なのが特徴だ。
望月 簡単スマートにデジタルサイネージができるオールインワンセット「美映エル（ミハエル）」もお奨めだ。レストランメニューや館内案内などを時間や場所に合わせて効果的に掲示することができる。さらに無線対応で簡単に情報更新・管理も可能だ。
また、本格的なデジタルサイネージシステム導入を希望されるお客さまには、電子広告＆掲示板システム「ＡｄＷｉｎｄｏｗ（アドウィンドウ）」をご提案したい。コンテンツ制作に必要な機能を標準装備し、会議室の予約表示システムとデータ連携して行灯表示できるようにした。
モニターのベゼル（枠）も大手壁紙メーカーの素材を利用しカスタマイズができるので旅館・ホテルのイメージに合わせられる。木目調もあって、これは特に和風の旅館にとても好評だ。
鈴木 デジタル情報スタンド「ＰＯＮＴＡＮＡ（ポンタナ）」は、紙パンフレットを電子化して配れる仕組みで、利用者は大画面にタッチして欲しい情報をスマホやタブレットに入れて持ち帰ることができる。旅行会社や観光案内所に置いてもいい。
高松市内の３カ所でＮＥＣ製の「観光情報デジタルサイネージ」が稼働しているのだが、かなり優れものだ。高松市の観光ウエブサイトと連携して日本語、英語、中国語簡体・繁体、韓国語、仏語の６カ国語で観光案内をする。タッチ検索なので、操作は簡単だ。引き出した検索結果や地図をＱＲコードでスマートフォンに取り込める。行政を含めて地域ぐるみで観光案内をする支援もこれから注力していきたい。
――観光とディスプレイは今後、どう様変わりしていくだろうか。
鈴木 訪日外国人客のニーズがずいぶん多様化している。ただ観光地を見て回るというスタイルから、日本の文化をもっと知りたい、体験したいといった経験価値を求める方向にこれから移っていくのではないか。そのニーズに対して日本文化を分かりやすく伝えていくことが大事となってくる。外国人が地域行事に参加しているが、その行事の意味は何なのかを伝える手段としてデジタルサイネージの活用を推奨していきたい。
望月 それから、個人に向けた情報提供も変わっていくだろう。顔認証などの個体認識技術の発展に伴い、その人が何をやりたいのかをＡＩが表情を見て瞬時に判断するようになる。例えば、旅行の映像を見てどこに行こうかと考えていると、ＡＩが「ここに行ってはどうか。あそこに行ってはどうか」といった選択肢を出してくることもできるだろう。それらを映像とＩｏＴ技術で応えていく時代になる。
――２０１７年の始まりに、旅館・ホテル業界に向けたメッセージを。
鈴木 われわれは多様化するニーズにさまざまな面で応え続けていきたい。２０２０年に４千万人が期待される外国人観光客への対応に向け、旅館・ホテルの方々の「よりよいおもてなし」を支援する商品やソリューションの提供や２４時間受け付け体制などのお客さまサポートも充実させていく。
ＮＥＣは旅館・ホテルの方々に最高の映像品質と安心・安全をお届けしていきます。
