【寄稿】居住者・来訪者がインスタで魅力発信 松重秀平


 現在、様々な自治体・観光協会が街の魅力発信のためにインスタグラムを活用したフォトコンテストを企画している。私達がお手伝いしているDC企画会議県央地域分科会もその一つだ。

 DC企画会議県央地域分科会は、栃木県内の宇都宮市を初めとする7市町(宇都宮市・鹿沼市・さくら市・那須烏山市・那珂川町・高根沢町・上三川町)から構成される組織。2019年4月~6月に栃木県で、JRが実施する国内最大級の観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」の開催が決定。そこで同キャンペーンに向けた観光PRを実施するにあたり、誘客促進のため宇都宮市の「餃子」以外に各市町の観光資源の魅力の発信が必要となった。

 同分科会では、開催前年のプレDC期間においてインスタグラムを活用したフォトコンテストの実施を決定。(http://camp-in.jp/tochigikenou)インスタグラムを活用したフォトコンテストで、各市町の魅力ある観光資源の情報発信を行い、誘客促進や地域内の周遊促進を図る計画だ。同フォトコンテストの告知は、地域内7市町及び観光協会のHP、主要観光施設においてのポスター掲示・チラシの配布などで行う。4月からが本番だがその事前準備期間として2017年2月から開始してみたところ、2月~3月の2ヶ月間で既に200件を超える投稿があった。投稿された写真に対しての「いいね!」数も累計で15,000を超えておりインスタグラムキャンペーンの広がりを実感していると担当者は言う。本番である4月からは各市町の広報紙でキャンペーンの告知を行う。

 同キャンペーンの投稿者は地元の魅力を発信したいという地域内の居住者や民間施設の方々だけでなく、地域の魅力を感じて旅行に来た方や、自転車で各地を巡っている来訪者などバラエティに富む。地域にいる居住者視点と、観光に来た来訪者視点。両者の視点から地域の様々な魅力が発信されることで自治体や観光協会も新たに気づく地域の魅力があるのではないだろうか。

 担当者は、今後インスタグラムを通じて、花の開花や観光イベントの開催にあわせて投稿によるタイムリーな情報発信を行っていくという。その効果にも期待を寄せている。発信力のあるインフルエンサーとのコラボも検討中だ。インスタグラムを媒体とした観光プロモーションが活性化してきている。

松重秀平 テテマーチ執行役員
テテマーチにてソーシャルメディア事業部を立ち上げる。
ソーシャルメディアの中でもインスタグラムに特化しインスタグラムのビジネス活用情報をお届けするメディア「インスタアンテナ」の監修や インスタグラムキャンペーンCMS「CAMPiN」等のサービスを手がける。

インスタアンテナ
http://insta-antenna.com/

 
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