米国は、シリアに次いで、アフガニスタン東部での過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）掃討戦で、原爆を除く最強最大の大型爆弾「ＧＢＵ４３Ｂ」を投下したと発表した。「北朝鮮へのメッセージになったかどうかは分からない。ただ、北朝鮮は問題であり、対処する」とトランプ大統領が述べたとのこと。朝鮮半島がきな臭さを増している。思惑通りにならないのが世の常である。
千葉県で起こったベトナム国籍の女児遺体遺棄事件での容疑者が、事件後も何食わぬ顔で学校行事のあいさつをしていた保護者会の会長というから驚きが大きい。あってはならない事件で、やっていい人など誰もいないが、最もやってはいけない人が容疑者である。子どもにとっても社会への不信感が募る事件となった。子どもや女性など弱者が犠牲になる事件が相次いでいる。倫理や理性、そして人間関係までも希薄になり続けている。事件の真相と原因の究明、そして再発防止が求められる。
フィギュアスケートの浅田真央選手が引退を表明した。観客や視聴者を魅了する演技で輝かしい成績を残した。さらには、ひたむきな姿勢、さわやかな笑顔、世界中の人々が元気をもらったはずである。東北や熊本などの震災被災地にも自ら訪れ、被災者や子どもたちを励まし続けてきた。人としても立派であると誰もが思う国民的アスリートである。
惜しまれつつの引退会見でも、誠実な受け答えに４００人もの報道陣が胸を打たれたに違いない。成功した選手は引退してもあらゆる場面での活躍が期待される。多忙な一流アスリートが震災被災地を訪れるなど社会貢献への意識の高さに敬意を表したい。われわれ凡人も忙しい、時間がないなどと言い訳し、行動に移せないことを反省せねばならない。
中高生や大学生も自分の学力向上一辺倒ではなく、社会に貢献するという意識を持つことが人間として大切である。普段、時間や機会の捻出が難しいことから、修学旅行などの学校行事の中で活動を取り入れる方法も有効である。広島湾ベイエリアの７地区協議会では、瀬戸内海の島々に漂着するゴミの回収や、荒廃する森林の整備など、社会貢献プログラムを整備した。
４月は行政担当者の異動があるが、そのための事業の停滞などを防ぎ、誘致と受け入れを円滑に行うべく、広島湾ベイエリアの地域協議会担当者研修会が広島市内で開催された。体験型観光や交流の基本理念、行政担当者としての心構え、具体的な実務遂行のためのノウハウをお伝えした。その後の情報交換会は、誰ひとりとして個別の都合を言わず、受講者全員が参加するなど意識の高さがうかがえる結果となった。何人も意識を高く持ち、行動し続けることが勢いとなり、心豊かな生き方となり、未来を拓く力となる。平和公園や堤の桜は満開で川面が目映く輝いていた。東京で散り始めた桜を愛でながら、日本の良さと平和の尊さをかみ締めている。
