【データ】9月宿泊者数、27県が前年下回る~観光庁統計


 観光庁が11月30日に発表した宿泊旅行統計調査の結果、今年9月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比0・1%増の4093万人泊となった。都道府県別では27県が前年同月の実績を下回った。延べ宿泊者数のうち外国人は7カ月連続で前年同月比でプラス、9月として最高値を記録した。日本人は3カ月連続のマイナスだった。

 日本人の延べ宿泊者数は1・8%減の3521万人泊、外国人の延べ宿泊者数は13・4%増の573万人泊だった。全体に占める外国人の割合は14・0%だった。

都道府県別に延べ宿泊者数全体を見ると、上位は(1)東京都(0・4%増の461万人泊)(2)北海道(1・9%増の324万人泊)(3)大阪府(3・1%増の262万人泊)(4)沖縄県(0・4%増の190万人泊)(5)千葉県(7・2%増の184万人泊)―などだった。

 地方ブロック別では、東北(6県)が2・5%減の336万人泊。福島県は6・0%の増加となったが、他の5県がマイナス。九州(7県)は2・1%増の443万人泊だったが、大分県は17・3%減。四国(4県)は5・3%減の102万人泊で、プラスは愛媛県(12・9%増)だけだった。

 外国人延べ宿泊者数に限ると、39都道府県が前年同月の実績を上回った。上位は(1)東京都(7・1%増の149万人泊)(2)大阪府(17・7%増の88万人泊)(3)京都府(22・3%増の45万人泊)(4)北海道(14・7%増の44万人泊)(5)沖縄県(15・5%増の39万人泊)―などだった。

 外国人の伸び率は、都市と地方で比べると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が13・0%増、地方部(三大都市圏以外)が14・0%増となった。

 外国人の国・地域別は、中国が20・6%増の137万人泊で最多、全体の26・0%を占めた。以下は韓国が25・3%増の82万人泊、台湾が1・1%減の78万人泊、香港が22・0%増の42万人泊、米国が6・9%増の36万人泊などと続いた。

客室稼働率は微増の62%に

 宿泊施設の今年9月の客室稼働率(第2次速報値)は、前年同月比0・6ポイント増の62・2%だった。前年同月の客室稼働率を上回ったのは、26都道府県だった。

 全国で最高は大阪府で0・4ポイント増の82・5%だった。大阪府は宿泊施設のタイプ別に見ると、リゾートホテルが94・4%、シティホテルが89・3%、ビジネスホテルが83・8%と高水準だった。

 大阪府に続いて高い客室稼働率を記録した都道府県は、東京都(1・3ポイント増の80・0%)、北海道(2・8ポイント増の74・6%)、愛知県(4・5ポイント増の72・9%)、福岡県(1・3ポイント増の72・3%)などとなった。

 宿泊施設のタイプ別の全国平均は、シティホテルが0・8ポイント増の81・4%、ビジネスホテルが1・2ポイント増の77・4%、リゾートホテルが0・6ポイント減の59・0%、旅館が0・6ポイント増の38・8%(旅館のうち従業者数10人以上の施設は0・3ポイント増の55・4%)、簡易宿所が2・4ポイント増の29・8%だった。
旅館の客室稼働率が上位の都道府県は、(1)北海道57・9%(2)大阪府56・2%(3)石川県50・8%(4)東京都、島根県(同率)49・9%(6)青森県48・6%(7)群馬県48・4%(8)佐賀県46・8%(9)秋田県46・4%(10)香川県46・1%―などだった。 


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