色が変化する温泉
第921回よその旅館ホテル
──場所はどのへんですか。
「那須塩原市内を流れる箒川の上流、元湯地区にあります。赤川渓谷が近くあり、秋の紅葉も奇麗ですよ」
──温泉は。
「源泉が3本あり、いずれも硫黄泉です。天気や気温で温泉の色が変わります。乳白色やエメラルドグリーン、時には真っ黒になることがあります。夜と朝で温泉の色が違うことに驚くお客さまも多いですね」
「また、塩原温泉でも数少ないにごり湯の飲泉所があります。保健所の許可を受けており、安心して飲んで下さい。糖尿病や通風、便秘などに効能があり、体の内と外から温泉の良さを体感していただけます」
──食事は。
「地元の素材を使った手作り料理です。プラス3千円で、鍋料理をA5クラスのとちぎ和牛と交換でき、陶板焼きで食べていただきますが、『この値段でA5の牛肉が食べられるのか』とお客さまにも好評です。当館の売りとなっています」
「朝は温泉おかゆを召し上がっていただきます。クリーム色に炊き上がり、温泉の成分でほんのりと塩味がします」
──客層は。
「家族連れやカップルなど小グループがほとんどで、若い方からお年寄りまでさまざま。リピーター率は3割ほどです」
──いろんなサービスをしていますね。
「全客室でWi—Fiを利用できます。また、駐車場に電気自動車、プラグインハイブリッドカー用の電気スタンドを2台設置しています」
──心がけていることは。
「お客さまに笑顔で帰っていただくことですね」
【客室35、1泊2食1万500円(税別)から】