ニトリホールディングス、「小樽芸術村」を9月に全面開業


「小樽芸術村」全景(イメージ)

 家具・インテリア製造販売最大手のニトリホールディングス(本社・札幌市)は、小樽市中心部の歴史的建造物を活用して整備を進めていた「小樽芸術村」を9月1日にグランドオープンする。

 同社のメセナ活動としての取り組みで、昨年7月にステンドグラス美術館(旧高橋倉庫)とアール・ヌーヴォーグラス館(旧荒田商会)の2館を整備し、先行開業していた。このほど、残りの旧三井銀行小樽支店(1927年建築)と旧拓殖銀行小樽支店(1923年建築)、それに中庭などの整備を終えて全面開業となる。

 このうち、外壁に石積みのアーチをもつルネサンス様式の旧三井銀行小樽支店は、銀行に関する資料などを展示して8月1日から公開。旧拓殖銀行小樽支店は、岸田劉生らをはじめとする国内外の絵画など200点ほどを展示する「似鳥美術館」となる。併せて展示品を似鳥美術館に移すアール・ヌーヴォーグラス館(旧荒田商会)を「ミュージアムショップ」に変更する。

 中庭は、芝生や木を植え、ベンチも設置して、市民や観光客が気軽に利用できる憩いの場とする。

 同社の似鳥昭雄会長兼CEOは、全面開業を迎え「世界中から人が集まる観光・文化の拠点とし、北海道経済の礎となった小樽の活性化と北海道観光の発展に貢献していきたい」と、力を込めて話す。

 同芸術村は、昨年の先行オープン以来、10万人を超える観光客が来館する人気スポットとなっている。地元観光協会や関係者も、全面開業で観光客の入り込みや滞在時間が増え、小樽観光の新たな展開への大きな力になると期待している。

 9月1日、午後にグランドオープンのセレモニーを予定。開館は通常通りに行い、一般公開を始める。開館は午前9時30分から午後5時、10月末までは無休。11月から4月は午前10時から午後4時、水曜は休館。

 入館料は、各館ごとに設定されているほか、全館の共通入場券もある。共通入場券(9月1日から)は一般1900円、高校・大学生1400円、中学生以下は無料。詳しくは同芸術村、TEL0134(31)1033。

 
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