気象庁は30日から、栗駒山(岩手、宮城、秋田の3県)と弥陀ヶ原(富山、長野両県)で噴火警戒レベルの運用を始める。これにより、噴火警戒レベルが導入される火山は全国で45になる。
地元の火山防災協議会との協議を経て決めた。運用開始時点で火山活動に特段の変化がない場合は、「レベル1」(活火山であることに留意)となる。現在、2火山は噴火の兆候は現れていない。
噴火警戒レベルは火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民の「とるべき防災対応」を5段階で明示する。
活火山は全国に111あり、気象庁は「常時観測火山(50火山)のうち、硫黄島を除く49火山について、噴火警戒レベルの運用開始を目指している」(地震火山部)と話している。