復興庁、東北復興をSNSで支援

  • 2017年12月4日

審査会の様子(復興庁で)

 復興庁は11月7日、「外国人による東北投稿選考会」を同庁内で開いた。東北を方面とした旅行商品の中で、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やインターネット動画を使い、知人や不特定多数の人々に発信したくなるツアーを外国人の目線で選定したもの。SNS、動画の各部門でグランプリが決定。グランプリに選ばれたツアーに外国人審査員が実際に参加。ツアーを通した東北の魅力を自身のメディアで発信してもらう。

 復興庁が体験や人の交流を通した東北の復興を目指す「『新しい東北』交流拡大モデル事業」の一環。同事業で選定された11事業者のツアーを選考対象とした。

 ツアーの一つ、JTB西日本の「東北の食産品×スポーツイベントの相乗効果による、人・モノの継続的な交流促進」は、弘前市(青森県)でりんごの摘み取り体験やりんごを使った料理作り体験、いわき市(福島県)でオリーブやトマト農園の見学、試食を行った後に、地元が主催するマラソン大会に参加するもの。

 近畿日本ツーリストの「東北TOMODACHIプロジェクト―東北を個人旅行(FIT)の聖地に―」は、弘前市、陸前高田市(岩手県)、戸沢村(山形県)、飯豊町(同)の民家にホームステイし、里山里海の生活体験をしてもらう企画。

 東武トップツアーズの「食材のふるさと『TOHOKU Nihonshoku&Sake Tourism』」は、石巻市(宮城県)の漁港で、限られた漁師しかできないという、鮮度を保つ「神経締め」で締めた魚を、新鮮な魚に合う日本酒とともに味わってもらう企画。

 インスタグラム、フェイスブックなどSNS部門で12人、ユーチューブなど動画部門で3人、計15人の外国人審査員が「日本らしさ」「東北らしさ」「拡散したくなる情報か」「画のインパクト」などを基準に審査。

 SNS部門で福島民報社(東北七新聞社協議会)の「『TOHOKU BREWING Tourism』―歴史と伝統を醸し出す旅―」、動画部門でJTB東北の「東北における訪日外国人の周遊観光促進に向けたバス路線の活用」がグランプリに選ばれた。

 SNS部門のグランプリは、東北の酒蔵を巡り、そばに日本酒をかける「酒そば」など、地酒と東北ならではの食を味わってもらう企画。動画部門のグランプリは、バスの乗り放題チケットを利用して東北各地を移動し、地元の人々との触れ合いを楽しむプラン。

 また準グランプリは、SNS部門は近畿日本ツーリスト、動画部門はダイヤモンド・ビッグ社が受賞した。

 事業者のプレゼンテーションを聞いた外国人審査員は「ホームステイ先の家庭は英語が話せるか」「ムスリムなのでお酒は飲めないが、魚なら食べられそう」など、多くの質問や意見を投げかけていた。

 審査員の代表は総評で、「どれも楽しいコンテンツで、点数を付けるのに苦労した。『自分が行きたい』『大事な家族や友人と一緒に行きたい』という視点とともに、『これは世界の人々に伝えなければもったいない』という視点も大きな判断基準となった」と述べた。

 グランプリと準グランプリに選ばれたツアーには11月25~27日、審査員8人が実際に参加。審査員は現地の模様をSNSなど自身のメディアで発信するという。

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