【寄稿】インスタグラムでつかめ!若者と訪日観光 松重秀平

  • 2017年3月21日

濃溝の滝

 2017年2月、インスタグラムは世界6億ユーザー日本国内だけでも1600万ユーザーを抱える巨大SNSに成長している。インスタグラムとは写真や動画を投稿するSNSで、FacebookやTwitterとの大きな違いは言葉ではなくビジュアルで情報を訴求するということだ。

 前述のインスタグラム以外のSNSは、テキストをベースとしたコミュニケーションが主体なため、言葉の壁を超えて情報交換をすることは容易ではなかった。しかし、インスタグラムは美しい景色や美味しそうな料理、楽しい思い出など感動体験をビジュアルで共有することができる。そのため、言葉では伝えづらいその場の雰囲気や旅情感などイメージを共有することができる。実際に旅行に出かけた際に、きれいな景色を写真に撮ってインスタグラムにあげる際に#japantripといったハッシュタグを付けてみて欲しい。きっと、海外のインスタグラムユーザーからいいね!やコメントが届くことだろう。海外のユーザーは、インスタグラムを使い日本の情報をキャッチしている。

 このようなインスタグラムのプロモーションを上手に使っている観光地は増えており、代表的なものとしては京都の清水寺( https://www.instagram.com/feel_kiyomizudera/ )だ。清水寺は、そのインスタグラムアカウントに16万人以上のフォロワーを持ち海外のファンも多く、コメントにはcool!や、so excellentなどのコメントもよく目につく。インスタグラムでの人気と並行して海外来訪者も増えているという。

 また、インスタグラムの隆盛とともに若者たちの秘境巡りも盛んになってきている。フォロワーからのいいね!やコメントをもらい、承認欲求を満たすために絶景を求めているのだ。2016年にインスタグラムで話題になった絶景といえば、千葉の#濃溝の滝(https://goo.gl/cV7oIp)や神奈川の#ユーシン渓谷(https://goo.gl/ceufkG)などが挙げられる。この2つの絶景スポットはインスタグラムに上げられた美しい写真から話題になり、テレビなどにも取り上げられたことで来訪者が加速した。またその来訪者によってインスタグラムに写真が投稿されることで更に人気が加速している。

 こういった流れから、これまで若者の獲得に課題をもっていた観光協会や自治体のインスタグラム活用が進んでいるのを感じる。インスタグラム活用は今後の観光集客において鍵をにぎることになるだろう。

松重秀平 テテマーチ執行役員
テテマーチにてソーシャルメディア事業部を立ち上げる。
ソーシャルメディアの中でもインスタグラムに特化しインスタグラムのビジネス活用情報をお届けするメディア「インスタアンテナ」の監修や インスタグラムキャンペーンCMS「CAMPiN」等のサービスを手がける。

インスタアンテナ
http://insta-antenna.com/

濃溝の滝

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